記事を書き続けていると、日々の作業に追われて、サイト全体の状況を振り返る機会が意外と少なくなりがちです。
月に一度、簡単なレポートという形でサイトの状況を整理しておくと、次にやるべきことが見えやすくなります。
この記事では、SEO月次レポートの作り方と、振り返るべき基本項目・活用のポイントを、テンプレートの例とあわせて解説します。「月次SEOレポート」とも呼ばれますが、中身は同じです。
- 月次レポートは、サイト全体の状況を定期的に振り返り、次の改善につなげるための仕組み。
- アクセス数・検索順位・収益など、基本項目を決めて毎月同じ形式で記録する。
- 数値の変化だけでなく、その月に行った施策とあわせて振り返ることが大切。
- 当サイトの初回レポート(2026年9月20日〜10月4日)は、表示346回・クリック0・平均65.8位。数字を報告するより、次の行動を決めることが目的。
SEO月次レポートを作る目的

- サイト全体の状況を定期的に把握する
- 次の施策の優先順位をつけやすくする
サイト全体の状況を定期的に把握する
個別の記事の順位やアクセス数は日々変動していますが、月に一度まとめて確認することで、サイト全体としてどちらの方向に向かっているのかを把握しやすくなります。
感覚だけに頼らず、数値で状況を確認する習慣をつけることが、レポート作成の一番の目的です。
「なんとなく伸びている気がする」という感覚と、実際の数値は、意外とずれていることがあります。数字で確認するだけで、気づくことが増えます。
次の施策の優先順位をつけやすくする
現状を整理しておくと、「どの記事をリライトすべきか」「どのカテゴリーに力を入れるべきか」といった、次の施策の優先順位をつけやすくなります。
行き当たりばったりの更新から、根拠のある改善サイクルへと変えていく土台になります。
たとえば、アクセスが伸びているカテゴリーがあれば、そこに関連する記事を増やす、といった判断ができるようになります。
月次SEOレポートで振り返るべき基本項目

- アクセス数と主要な検索順位
- 収益とその月に行った施策
- Search Consoleで数字を取る手順
アクセス数と主要な検索順位
GA4で確認できる月間のアクセス数(セッション数)と、Search Consoleで確認できる主要キーワードの検索順位は、毎月必ず記録しておきたい基本項目です。
同じ形式で毎月記録することで、数値の変化を比較しやすくなります。
GA4のセッション数と、Search Consoleのクリック数は、計測する内容が異なるため、数字が一致しないのが普通です。どちらも、毎月の変化に注目しましょう。
収益とその月に行った施策
アフィリエイト収益がある場合は、その金額もあわせて記録しておきましょう。数値の変化だけでなく、「その月にどんな記事を書いたか」「どんな見直しをしたか」という施策の記録もセットで残しておくと、後から振り返ったときに、何が効果的だったのかを判断しやすくなります。
レポートというと数値表を思い浮かべがちですが、施策のメモを添えることが、継続的な改善には欠かせません。
施策のメモは、「〇日に記事Aをリライトした」のように、短く日付つきで書いておくと、あとで見返しやすくなります。
| 記録する項目 | 確認できる場所 |
|---|---|
| アクセス数 | GA4 |
| 検索順位 | Search Console |
Search Consoleで数字を取る手順
個人ブログでは、まず、Search Consoleだけで、始められます。数字は、次の手順で取れます。
- Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開く
- 期間を選ぶ(「28日間」「3か月」など。月次なら、先月の期間を選ぶ)
- 上の4つの数字(合計クリック数・合計表示回数・平均CTR・平均掲載順位)を、記録する
- 表を「ページ」のタブにして、表示回数が多いページを、3つ記録する
- 表を「クエリ」のタブにして、表示回数が多い検索語を、3つ記録する
GA4は、導入してから、データがたまるまで、時間がかかります。最初は、Search Consoleの数字を中心に、記録して構いません。
検索の動きを、さらに詳しく見たいときは、Search Consoleのクエリレポートの読み方が参考になります。
無理なく続けるための工夫

- 毎月同じ日・同じ形式で記録する
- 完璧を目指さず、続けることを優先する
毎月同じ日・同じ形式で記録する
月末や月初など、記録する日をあらかじめ決めておくと、レポート作成を忘れにくくなります。表計算ソフトなどで簡単なテンプレートを作っておけば、毎月の手間も最小限で済みます。
凝った資料を作る必要はなく、自分が振り返りやすい形式であれば十分です。
カレンダーに、記録する日をあらかじめ入れておくと、うっかり忘れることが減ります。
完璧を目指さず、続けることを優先する
最初から細かい項目まで記録しようとすると、続けるのが負担になってしまいます。まずはアクセス数・検索順位・収益の3項目程度から始め、必要に応じて項目を増やしていくのがおすすめです。
続けることで初めて、数値の変化から見えてくるものがあります。
数字が思わしくない月があっても、落ち込む必要はありません。原因を考えるヒントとして、記録を活用しましょう。

毎月レポートを作るのって、手間がかかりそう…

最初は表計算ソフトに数値をメモするだけで十分だよ。項目を決めておけば、5分もかからずに済むようになるんだ。
SEO月次レポートの項目とKPI、記入例
個人ブログの月次レポートは、見る数字を、3〜5個に絞ると、続けやすくなります。次の表は、記入の形を示すための、架空の数字の例です。
| 項目 | 先月 | 今月 | 前月比 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 表示回数(Search Console) | 1,000 | 1,300 | +30% | 記事が増えて、検索結果に出る機会が増えた |
| クリック数(Search Console) | 20 | 30 | +50% | タイトルを変えた記事が、増えた |
| 平均掲載順位 | 45.0位 | 38.0位 | 7.0位上昇 | 目標は、20位以内 |
| 公開記事数(累計) | 40 | 44 | +4 | 月4本ペース |
| 検索流入セッション(GA4) | 18 | 27 | +50% | SearchConsoleのクリック数とは、数え方が違う |
表の下に、「数字が動いた理由」と「来月やること」を、1〜2行ずつ書くと、レポートが、次の行動につながります。
月次レポートに入れる項目の選び方
- 検索からの流入: 表示回数・クリック数・クリック率
- 順位: 狙っているキーワードの、平均掲載順位
- 記事の動き: 公開数・更新数、インデックスされた記事の数
- 収益: 収益化している場合は、クリック数や成果の数
月次レポートのテンプレート例と、当サイトの実際のレポート

- 当サイトの初回レポート(9月20日〜10月4日)
- レポートから読み取ったこと(次の行動)
- 月次レポートの作り方の手順
テンプレートの項目と、当サイトの初回レポートを、並べて紹介します。当サイトは、ほとんどの記事を2026年9月下旬に公開した新しいサイトで、まだ1か月分のデータがありません。そのため、2026年9月20日〜10月4日(15日間)を、初回のレポートとしました。
当サイトの初回レポート(9月20日〜10月4日)
| 項目 | 数字(Search Console) |
|---|---|
| 検索での表示回数 | 346回 |
| クリック数 | 0回 |
| 平均CTR | 0% |
| 平均掲載順位 | 65.8位 |
| 表示のあった検索語/ページ | 85語/42ページ |
| 週ごとの表示回数 | 9/20〜9/26: 47回 → 9/27〜10/3: 209回(約4.4倍)。10/4は、1日で90回 |
| 表示が多いページ | ロングテール(93回)・モバイルファーストインデックス(46回)・インデックスされない原因(27回) |
| 表示が多い検索語 | 「mfi seo」26回・「テールワード」22回・「ロングテールキーワードとは」21回 |
| 行った施策(メモ) | 9/22 サイトマップ送信/9/28〜10/3 全記事のインデックス確認/10/5 4記事の改善・全記事の末尾に「はじめに」「ステップ」へのリンクを追加・GA4導入/10/6〜 リライト |
レポートから読み取ったこと(次の行動)
表示回数は、2週目に、1週目の約4.4倍に増えました。公開した記事が、検索結果に出始めた段階です。
一方、クリックは0です。平均掲載順位は65.8位で、検索結果の上位10位(1ページ目)には、まだ入っていません。
そこで、次の月は、順位が比較的高い記事(20〜50位台)の、タイトルと中身を見直して、表示される検索語を増やすことを、優先します。
ただし、データはまだ少ないため、この数字だけで原因は断定できません。2〜4週間後に、同じ項目で、もう一度記録して、比べます。
月次レポートの作り方の手順
レポートは、次の手順で作成します。
- GA4とSearch Consoleを開き、先月の数値を確認する
- 表計算ソフトに、今月の数値を入力する
- その月に行った施策を、メモ欄に書く
- 来月やることを、1〜2個だけ決める
月次SEOレポートでよくある質問
月次レポートについて、初心者の方が疑問に思いやすい点をまとめました。
数字が悪かった月は、どう受け止めればよいですか?
1か月の数字だけで、良し悪しを判断しないようにしましょう。季節による変動もあります。数か月の流れを見ながら、原因を考えていくことが大切です。
レポートに、専用のツールは必要ですか?
最初は不要です。表計算ソフトに数値を入力するだけで、十分に始められます。項目が増えて、手作業が負担になってきたら、ツールの利用を検討しましょう。
数字が少ない時期でも、レポートは必要ですか?
数字が少ない時期こそ、基準を記録しておくと、あとで変化を比べられます。当サイトも、表示が346回の段階で、初回のレポートを作りました。
どのくらいの期間で、効果を判断すればよいですか?
Googleの公式のSEOスターターガイドでは、変更の結果がGoogleに反映されるまでには、数時間から数か月かかることがある、と説明されています。月次のレポートでは、1か月の数字だけで判断せず、数か月の流れを見ましょう。
最初は、どの項目を記録すればよいですか?
まずは、表示回数・クリック数・平均掲載順位と、行った施策のメモの、4つで十分です。慣れてきたら、GA4のセッション数や、収益を足します。
月次レポートでよくある失敗例は?
よくある失敗は、次の3つです。
- 項目を増やしすぎて、続かなくなってしまう
- 数字だけを記録して、行った施策のメモを残していない
- 数字が悪い月に、原因を確認せず記事を大きく書き換えてしまう
小さく始めて、続けることを優先しましょう。
まとめ:小さく始めて、振り返りを習慣にする

- 月次レポートは、サイト全体の状況を定期的に把握し、次の改善につなげる仕組み。基本項目を決めて毎月同じ形式で記録する。
- 個人ブログは、まずSearch Consoleの数字(表示回数・クリック数・平均順位)と、施策のメモから始める。
- 数字が少ない時期でも、初回のレポートを残しておくと、あとで変化を比べられる。
月次レポートは、完璧な資料を作ることが目的ではなく、振り返りを習慣にすることが目的です。
まずは簡単な項目からで構わないので、今月の数値を記録するところから始めてみましょう。
始めるときは、次の順番がおすすめです。
- 記録する日を、月に一度決める
- アクセス数・検索順位・収益の3項目を記録する
- その月に行った施策を、メモに残す
SEOを基礎から順番に学びたい方は、SEO入門の進め方(はじめに)と学習ステップもあわせてご覧ください。



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