SEOの設定画面を触っていると、「canonical(カノニカル)」という項目を見かけることがあります。聞き慣れない言葉に、戸惑ってしまう方もいるかもしれません。
canonicalタグは、内容が似ているページが複数存在するときに、どのページを正規のものとしてGoogleに伝えるかを指定する仕組みです。
この記事では、canonicalタグとは何かという基本から、必要になる場面、WordPressでの設定方法までを、確認の手順とあわせて解説します。当サイトの111ページのcanonicalを、実際に調べた結果も紹介します。
- canonicalタグとは、複数の似たページの中から正規のURLを指定するもの。
- パラメータ付きURLや類似ページが生成される場合に必要になる。
- 多くの場合、SEOプラグインの設定画面から指定できる。
- 当サイトの111ページを調べると、すべてcanonicalが1つずつ出ていて、すべて自分自身のURLを指していた(2026年10月8日)。
canonicalタグとは何か

- 重複コンテンツがなぜ問題になるのか
- 正規のURLをGoogleに伝える仕組み
重複コンテンツがなぜ問題になるのか
同じ内容、または非常によく似た内容のページが複数存在する状態を「重複コンテンツ」と呼びます。重複コンテンツがあると、Googleがどのページを評価の対象にすればよいのか判断しづらくなります。
その結果、本来まとまるはずだった評価が分散してしまい、検索順位に悪影響が出ることがあります。
たとえば、同じ記事が2つのURLで表示されていると、それぞれに評価が分かれてしまい、どちらも十分に評価されない、といったことが起こり得ます。
正規のURLをGoogleに伝える仕組み
canonicalタグは、こうした重複コンテンツに対して、「このページが正規版です」とGoogleに伝えるための目印です。
似たページが存在すること自体を防ぐのではなく、正規のページを明示することで評価を一本化する、という役割を持っています。
なお、canonicalタグは、Googleに対する「強い推奨」のようなものです。必ず従ってもらえる命令ではない点は、覚えておきましょう。
canonicalタグが必要になる場面

- パラメータ付きURLが生成される場合
- 似た内容のページが複数できる場合
パラメータ付きURLが生成される場合
サイト内の検索機能や並び替え機能を使うと、同じページなのに末尾に「?」から始まるパラメータが付いたURLが生成されることがあります。
こうしたパラメータ付きURLは、人間の目には同じページに見えても、Googleには別のURLとして扱われる可能性があります。
たとえば、記事のURLの末尾に、アクセス解析のための文字列が付いていても、記事の内容は同じです。このような場合に、canonicalタグが、元のURLを正規として示します。
似た内容のページが複数できる場合
商品ページやタグページなど、構成が似た内容のページが複数生成される場合にも、canonicalタグの出番があります。
キーワードカニバリゼーションの対策としてページを一本化する際にも、canonicalタグが使われることがあります。
ただし、内容がまったく異なるページに、canonicalタグを向けるのは避けましょう。意図しないページが、評価されなくなる原因になります。
WordPressでの設定方法

- SEOプラグインを使った設定
- 設定後に確認しておきたいこと
SEOプラグインを使った設定
多くのSEOプラグインには、投稿ごとにcanonicalタグを指定できる設定欄が用意されています。特に何も指定しなければ、通常はページ自身のURLが自動的に設定されます。
正規URLを別のページに向けたい場合のみ、手動で該当のURLを入力すれば設定は完了です。
ページ自身のURLを正規として指定することを、「自己参照」と呼びます。初期設定のままで問題ないため、慣れないうちは、変更せずにそのまま使いましょう。
設定後に確認しておきたいこと
設定が反映されているかどうかは、ページのソースコードを表示し、<link rel="canonical" href="正規のURL">というタグを探すことで確認できます。
noindexと組み合わせて使うと矛盾した指示になる場合があるため、両方を設定する際は内容が食い違っていないか注意しましょう。
確認するときは、タグの中のURLが、自分が正規にしたいページのURLになっているかを見ます。
| 項目 | canonicalタグ | noindex |
|---|---|---|
| 役割 | 正規のURLをGoogleに伝える | 検索結果への表示自体を防ぐ |
| 使う場面 | 似た内容のページが複数ある場合 | 検索結果に出す必要がないページ |
| 評価の扱われ方 | 指定先のURLに評価がまとまる | そのページは評価の対象から外れる |

canonicalとnoindexって、似たようなものなの?

似ているけど役割が違うんだ。canonicalは「こっちが正規版だよ」と伝えるもので、noindexは「表示しないで」と伝えるものなんだよ。
canonicalタグの例と確認の手順
ここでは、架空のURLを例に、canonicalタグの考え方を見てみましょう。
| 表示されるURL | canonicalタグが示すURL |
|---|---|
| https://example.com/post/ | https://example.com/post/(自分自身) |
| https://example.com/post/?utm=abc | https://example.com/post/(元のURL) |
パラメータ付きのURLでも、canonicalタグが元のURLを示していれば、評価は元のURLにまとまります。確認するときは、次の手順で進めましょう。
- 確認したいページを、ブラウザで開く
- ページ上で右クリックして、「ページのソースを表示」を選ぶ
- 検索機能で、「canonical」という言葉を探す
- 見つかったタグの中のURLが、正規にしたいページのURLか確認する
当サイトのcanonicalタグを、全ページ調べた結果(実例)

- 調べた結果
- 調べてわかったこと
- Googleの公式の説明
ここでは、当サイト(伸びるSEO入門)のcanonicalタグを、実際に調べた結果を紹介します(2026年10月8日)。公開中のページのHTMLを読み取って、確認しました。
調べた結果
| 項目 | 確認した結果 |
|---|---|
| 調べたページ | 記事104本・固定ページ5ページ・トップページ・2ページ目の、合計111ページ |
| canonicalタグが出ているページ | 111ページすべて(1ページに1つだけ) |
| 自分自身のURLを指しているページ(自己参照) | 111ページすべて |
| URLの形 | すべて、https:// から始まる完全なURLで、末尾に「/」がある形 |
| パラメータ付きのURL(?p=698の形) | 301で、記事の正しいURLへ転送される |
| サイト内リンクのURL | 104記事の内部リンク811か所は、すべてcanonicalと同じ形のURLで、転送を経由しない |
| 多言語用のタグ(hreflang) | 出ていない(日本語のみのサイトのため) |
| canonicalを出している仕組み | SEO用のプラグインは入れていない。WordPressやCocoonテーマの機能で出力されている |
調べてわかったこと
記事や固定ページは、すべて自分自身のURLを指していて、記事ごとに設定を変える必要はありませんでした。パラメータ付きのURL(?p=の形)も、転送で記事のURLに集まっています。
内部リンクも、すべて正規のURLで貼っているため、評価が分散しにくい状態です。
Googleの公式の説明
Googleの公式ドキュメント(重複URLの統合)には、次のような説明があります。
- canonicalは、「このURLを正規にしたい」ということを伝える強いシグナル(合図)であって、命令ではない
- canonicalのタグは、HTMLの head の中に書く。書き方は、相対パスではなく、完全なURL(絶対パス)を使う
- 正規にしたいページ自身にも、自分自身を指すcanonicalを付けておくことが、勧められている
- 同じ内容のHTTPとHTTPSのページがあるときは、Googleは、HTTPSのページを正規に選びやすい
- canonicalの代わりに、noindexやrobots.txtを使うのは、勧められていない
当サイトの状態は、この説明と合っています。Googleが実際にどのURLを正規に選んだかは、Search ConsoleのURL検査で確認できます。
canonicalタグでよくある質問
canonicalタグについて、初心者の方が疑問に思いやすい点をまとめました。
canonicalタグは、必ず守られますか?
必ず守られるとは限りません。Googleは、canonicalタグを参考にしつつ、最終的にどのページを正規とするかを、自分で判断する場合があります。
すべての記事に、自分で設定する必要がありますか?
いいえ。多くのSEOプラグインが、自動で、ページ自身のURLを正規として設定してくれます。特別な理由がなければ、初期設定のままで問題ありません。
当サイトでは、canonicalタグを自分で設定していますか?
いいえ。記事ごとの設定はしていません。SEOプラグインも入れていませんが、WordPressかテーマの機能で、全ページに、自分自身のURLを指すcanonicalが出ていました。
自分のサイトのcanonicalは、どう確認すればよいですか?
ページのソースを表示して、「canonical」を探します。タグの中のURLが、いま見ているページのURLと同じかを見ます。数が多いときは、無料のSEOチェック用の拡張機能を使う方法もありますが、当サイトでは、HTMLを読み取って、一括で調べました。
canonicalタグは、全ページに必要ですか?
必須ではありません。Googleの公式ドキュメントでは、canonicalの指定は、どの方法も必須ではなく、指定がなければ、Googleが正規のURLを選ぶ、と説明されています。ただし、正規にしたいページ自身にも、自分自身を指すcanonicalを付けることが、勧められています。当サイトは、調べた111ページのすべてで、自分自身のURLを指していました。
WordPressでは、canonicalタグは、どのように出力されますか?
当サイトは、SEO用のプラグインを入れずに、WordPressやテーマの機能で、自分自身のURLを指すcanonicalが出力されています。SEOプラグインを使っている場合は、プラグインの設定画面で、記事ごとに指定できるものもあります。
canonicalタグとnoindexは、併用してもよいですか?
Googleの公式ドキュメントには、併用についての記載は、見当たりません。ただし、正規のページを選ばせる目的で、noindexを使うことは、そのページが検索から完全にブロックされるため、おすすめしない、とされています(2026年10月8日に確認)。正規化には、canonicalを使いましょう。
canonicalは、命令ですか?
命令ではなく、「強いシグナル」です。Googleは、canonicalの指定に、リダイレクトやサイトマップなどの情報も合わせて、正規のURLを判断します。
canonicalタグでよくある失敗例は?
よくある失敗は、次の3つです。
- 内容が異なるページに、canonicalタグを向けてしまう
- noindexと同時に設定して、矛盾した指示を出してしまう
- すべてのページを、トップページに向ける設定にしてしまう
慣れないうちは、初期設定のまま使うのが、安全です。
まとめ:重複は隠さず整理する

- canonicalタグは、複数の似たページから正規のURLをGoogleに伝える仕組み。
- noindexとは役割が違うため、目的に応じて使い分ける。
- 当サイトは、調べた111ページのすべてで、canonicalが自分自身のURLを指していた(2026年10月8日)。
canonicalタグは、普段の記事作成であまり意識する機会は多くありませんが、サイトの規模が大きくなるほど重要性が増していく設定です。
重複しているかもしれないと感じたページがあれば、まずは現状を洗い出すところから始めてみましょう。
確認するときは、次の順番がおすすめです。
- ページのソースを表示して、canonicalタグを探す
- 指しているURLが、正しいか確認する
- noindexと矛盾する設定がないか確認する
SEOを基礎から順番に学びたい方は、SEO入門の進め方(はじめに)と学習ステップもあわせてご覧ください。



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