「Googleには、人が検索結果を評価するための、ガイドラインがある」と、聞いたことは、ありませんか。それが、「検索品質評価ガイドライン」です。
「このガイドラインに沿って書けば、上位表示できるのでは」と、期待する方もいます。ところが、Googleは、評価が、順位を直接決めることはない、と説明しています。
この記事では、Googleが公開している概要版(2023年11月)にもとづいて、ガイドラインとランキングの本当の関係と、個人ブログが、どう読んで使えばよいかを、解説します。
- 検索品質評価ガイドラインは、検索品質評価者(約16,000人)が、検索結果を評価するときの基準を示した、公開文書。
- ひとつの評価が、ページの順位を直接変えることはない。評価は、集計して、Googleの仕組みがうまく働いているかを測るために使われる。
- ページ品質は、目的・害の有無・E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼)で見る。誰が運営しているかが分かること(別名やユーザー名でもよい)が、大切。
- 個人ブログは、順位の攻略法としてではなく、自分の記事を点検する、ものさしとして使う。
検索品質評価ガイドラインとは?

- 誰が、何のために使うのか
- 概要版と全文版
誰が、何のために使うのか
検索品質評価ガイドライン(Search Quality Rater Guidelines)は、「検索品質評価者」が、検索結果を評価するときの基準を、まとめた文書です。Googleは、この文書を、誰でも読める形で公開しています。
Googleの公式の概要版(2023年11月版)では、世界各地に約16,000人の評価者がいて、サンプルの検索について、結果を評価している、と説明されています。
概要版と全文版
Googleは、ガイドラインの全文のほかに、要点をまとめた「概要版(An Overview)」も、公開しています。この記事は、概要版(英語・36ページ)を読んだ内容を、もとにしています。
全文は、とても長い文書です。まずは、概要版で、全体の考え方を、つかむのがおすすめです。

ガイドラインに「こう書くと上位に出る」みたいなコツが書いてあるんですか?

それは、少し違うんだ。評価者向けの「判断のものさし」で、順位の付け方を書いた文書ではないよ。次の章で、順位との関係を、はっきりさせよう。
ランキングに、直接使われるのか

- 公式の説明
- Google公式ドキュメントでの説明
- それでも、読む意味はある
公式の説明
概要版では、「ひとつの評価、または、ひとりの評価者が、特定のページやサイトの順位に、直接影響することはない」と、はっきり説明されています。
理由として、次の3つが挙げられています。
- ウェブには、数兆ものページがあり、常に変化していて、人がすべてのページを、定期的に評価することは、不可能
- 評価だけでは、スパムか、安全でないか、情報が古いかといった、順位づけに必要な、ほかの信号を、すべてはとらえられない
- 評価は、集計して、Googleの仕組みがうまく働いているかを測るために使い、仕組みに、良い例と悪い例を与えるためにも使われる
Google公式ドキュメントでの説明
Google検索セントラルの「役立つコンテンツの作成」のページでも、検索品質評価者は、ページの掲載順位を、制御できないと説明されています。評価者のデータが、ランキングのアルゴリズムに、直接使われることもありません。
それでも、読む意味はある
同じページでは、ガイドラインを確認すると、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点から、自分のコンテンツを自己診断できる、と説明されています。順位を決める仕組みそのものではなく、「Googleが、良いページを、どう考えているか」を知る手がかりとして、読みましょう。
ページ品質の見方(目的・E-E-A-T・運営者)

- 3つのステップ
- E-E-A-Tの4つの見方
- 誰が運営しているかが、分かること
- YMYLは、基準が高い
3つのステップ
概要版では、ページ品質(Page Quality)の評価は、次の3つのステップで、進められると説明されています。
- ページの目的を、見きわめる
- 目的が、有害でないか(人や社会に害がないか)を確認する
- ページが、その目的を、どのくらいうまく果たしているかで、評価を決める
評価は、「最低」から「最高」までの、5段階です。
| 評価 | 概要版での説明 |
|---|---|
| 最低(Lowest) | 信頼できない、人をだます、有害など、ひどく望ましくない特徴がある |
| 低(Low) | 役立つ目的はあるが、重要な点が足りず、目的を、うまく果たせていない |
| 中(Medium) | 役立つ目的があり、果たしているが、高品質とまでは言えない |
| 高(High) | 役立つ目的があり、それを、よく果たしている |
| 最高(Highest) | 役立つ目的を、とてもよく果たしている |
概要版では、「ページの種類が、品質を決めるわけではない」とも説明されています。百科事典のページが、ユーモアのページより、必ず高品質、ということはありません。目的を果たしているかどうかが、基準です。
E-E-A-Tの4つの見方
評価者は、E-E-A-Tを考慮して、ページの品質を決めます。概要版では、次の4つとして、説明されています。
- 経験(Experience): 作り手が、実際に体験したこと
- 専門性(Expertise): 作り手の、専門的な知識
- 権威性(Authoritativeness): 作り手・メインコンテンツ・サイトが、そのテーマで、頼られていること
- 信頼(Trust): ページが、正確で、誠実で、安全で、信頼できること
Googleの公式ドキュメントでは、この4つのうち、信頼が、最も重要とされています。
誰が運営しているかが、分かること
概要版では、ウェブサイトと作り手について、「誰がサイトに責任を持ち、誰がそのコンテンツを作ったかが、はっきりしているべきです。別名やユーザー名であっても、かまいません」と説明されています。
個人ブログでも、実名にする必要は、ありません。サイト名や、ユーザー名で、運営者がはっきり分かることが、大切です。当サイトでは、入口の「はじめに」で、運営者について書いています。書き方は、ブログのプロフィールページの作り方で、解説しています。
YMYLは、基準が高い
YMYL(Your Money or Your Life)は、健康・お金・安全など、人の生活に、大きく影響するテーマのことです。概要版では、YMYLのページには、とても高い品質の基準を、適用すると説明されています。誤った情報の影響が、大きいためです。E-E-A-Tの考え方は、E-E-A-Tとは何かで、解説しています。
検索の意図を満たしているか(Needs Met)

- 検索の意図を、どのくらい満たしているか
- 6段階の評価
検索の意図を、どのくらい満たしているか
ページ品質とは別に、評価者は、「ニーズの満たし方(Needs Met)」も、評価します。これは、検索した人の意図に対して、その結果が、どのくらい役に立つかを、見る評価です。
概要版では、まず、検索語から、ユーザーの意図を判断します。そのうえで、評価が決まります。
6段階の評価
ニーズの満たし方は、6段階で評価されます。概要版で、説明されている、3つの目安を、紹介します。
| 目安 | 概要版での説明 |
|---|---|
| まったく満たさない(Fails to Meet) | ほとんどすべての人の、ニーズを満たさない。検索語と無関係な内容など |
| ある程度、満たす(Moderately Meets) | よくある解釈や、少数の解釈に対して、役に立つ結果 |
| 完全に満たす(Fully Meets) | 特定の答えを探す、明確な意図の検索に、その答えが、ぴったり当てはまる場合だけの、特別な評価 |
ブログの記事づくりでは、「この検索語で来る人は、何を知りたいのか」を決めてから、書くことに、つながります。考え方は、検索意図(検索ニーズ)とはで、解説しています。
個人ブログが、ガイドラインを使う方法

- 自己診断のチェックリスト
- 日々の記事づくりに、組み込む
自己診断のチェックリスト
ガイドラインの考え方を、自分のブログの点検に、使ってみましょう。次の表のとおり、記事ごとに、問いかけます。
| 観点 | 自分への問い | 当サイトでの取り組み |
|---|---|---|
| 目的 | この記事は、読者の何を助けるのか | 検索語ごとに、読者の疑問を決めてから書く |
| 経験 | 自分で確かめたことを、書いているか | 実際に確かめたことを、日付つきで載せる |
| 専門性・出典 | 事実を、公式の情報で確認したか | 公式ドキュメントで確認し、確認日を書く |
| 運営者 | 誰が書いているか、分かるか | 入口の「はじめに」で、運営者について書く |
| 信頼 | 安全で、連絡先や方針が、分かるか | HTTPS・お問い合わせ・プライバシーポリシーを用意 |
日々の記事づくりに、組み込む
チェックは、公開の前と、リライトのときに、行うのが、おすすめです。経験を書く方法は、体験談記事の書き方で、リライトの時期は、ブログ記事のリライトのタイミングと手順で、解説しています。
検索品質評価ガイドラインについての、よくある質問

ガイドラインに沿って書けば、上位表示できますか?
保証はありません。ガイドラインは、評価者の判断の基準で、順位を決める仕組みそのものでは、ありません。ただ、読者の役に立つ、信頼できるページを、つくるための、参考にはなります。
評価者が、自分のサイトを評価するのですか?
評価者は、Googleが選んだ、サンプルの検索について、結果を評価します。公式ドキュメントでは、評価者は、ページの掲載順位を、制御できないと説明されています。自分のサイトが、個別に評価されて、順位が変わることは、ありません。
E-E-A-Tは、点数として確認できますか?
できません。公式ドキュメントでは、E-E-A-T自体は、ランキングの直接的な要因では、ないと説明されています。自己診断の観点として、使いましょう。
日本語の資料は、ありますか?
この記事で読んだ概要版は、英語の文書です。英語が苦手なときは、概要版の図表や見出しから、読み進めるとよいでしょう。Googleの公式ドキュメントの日本語ページでも、E-E-A-Tと評価者についての説明が、読めます。
ガイドラインを読むときの失敗例は?
よくある失敗は、次の3つです。
- ガイドラインを、「順位の攻略法」だと、思い込む
- 表現の一部だけを切り取って、「こう書けば評価される」と、決めつける
- E-E-A-Tを、点数や、チェック項目の数で、測ろうとする
ガイドラインは、自分の記事を、読者の目線で、見直すための、ものさしとして、使いましょう。
まとめ:順位の攻略法ではなく、記事を見直すものさしとして使う

- 検索品質評価ガイドラインは、評価者が、検索結果を評価するための、公開された基準。順位を、直接決めるものではない。
- ページ品質は、目的・害の有無・E-E-A-Tで見る。運営者が分かること(別名・ユーザー名でもよい)が、大切。
- 個人ブログは、自分の記事を点検する、ものさしとして使う。
検索品質評価ガイドラインは、順位の攻略法ではなく、「Googleが、良いページを、どう考えているか」を知るための、公開された資料です。
読んで安心できるのは、個人ブログでも、実名にしなくても、運営者が分かり、自分の経験や、確かめた情報を、書いていれば、考え方に、沿えるということです。
取り組むときは、次の順番で、進めてみてください。
- 記事ごとに、「読者の何を助けるか」を、1行で書く
- 経験と出典(公式の情報)が入っているかを、確認する
- 運営者が分かるページ(はじめに・プロフィール)を、整える
SEOを基礎から順番に学びたい方は、SEO入門の進め方(はじめに)と学習ステップもあわせてご覧ください。



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