内部リンクの基本を押さえていても、実際にリンクを貼るときの「文言(アンカーテキスト)」の付け方まで意識できている方は意外と少ないかもしれません。
「こちら」「詳しくはこちら」といった曖昧な文言でリンクを貼ってしまうと、リンク先の内容が伝わらず、クリック率も下がってしまいます。
この記事では、内部リンクのアンカーテキストの基本的な付け方と、意識したいポイントを、書き換えの例とあわせて解説します。当サイトのリンクを集計した結果も、紹介します。
- アンカーテキストとは、リンクが貼られている文字列そのもののこと。
- 「こちら」のような曖昧な文言より、リンク先の内容が分かる文言の方がクリックされやすい。
- 検索エンジンにもリンク先の内容を伝える役割があるため、キーワードを含めることが望ましい。
- 当サイトの記事間リンク754本のうち、「こちら」のような汎用的な文言は2本だけだった。一方、記事タイトルを変えた影響で、古いタイトルのままのリンクが、最終的に131か所(76記事)あった。これらは、10月7日に、現在のタイトルへ書き換えた。
アンカーテキストとは何か

- リンクが貼られている文字列のこと
- 曖昧な文言だと2つの機会を逃してしまう
リンクが貼られている文字列のこと
アンカーテキストとは、記事本文の中でリンクが設定されている、下線や色が付いた文字列そのものを指します。読者がクリックする対象であり、検索エンジンがリンク先の内容を判断する手がかりにもなる重要な要素です。
何気なく使っている「こちら」「詳細はこちら」といった文言も、すべてアンカーテキストの一種です。
画像にリンクを設定している場合は、画像の代替テキスト(alt属性)が、アンカーテキストの代わりとして扱われます。
曖昧な文言だと2つの機会を逃してしまう
「こちら」のような曖昧な文言では、読者はリンク先に何が書かれているか分からずクリックをためらってしまい、検索エンジンにもリンク先の内容が正しく伝わりません。読者・検索エンジン、両方への手がかりを逃してしまうことになります。
アンカーテキストの質は、記事全体の読みやすさとSEOの両方に関わる要素だと理解しておきましょう。
また、読み上げソフトを使う方は、リンクの文言だけを順に聞くことがあります。「こちら」ばかりでは、内容が伝わらないため、配慮の面でも避けたい表現です。Webアクセシビリティ対応の基本もあわせてご覧ください。
Googleの公式の考え方
Googleの公式ドキュメント(リンクのベストプラクティス)では、アンカーテキストについて、次のように説明されています。
- 説明的で、簡潔であること
- リンク先のページの内容を、反映していること
- 「ここをクリック」「詳細」のような、汎用的な表現は避ける
- キーワードを詰め込まない
- 画像にリンクを付けるときは、画像の代替テキスト(alt)が、アンカーテキストの役割をする
この基準は、自分のサイトの中のリンク(内部リンク)にも、同じように当てはまる、とされています。
クリックされやすいアンカーテキストの付け方

- リンク先の内容が分かる文言にする
- 文章の自然な流れの中に組み込む
リンク先の内容が分かる文言にする
「こちら」ではなく、「パーマリンク設計の基本記事」のように、リンク先に何が書かれているかが一目で分かる文言にすることで、読者は安心してクリックできるようになります。
リンク先の記事タイトルをそのまま、または少し短くした形で使うのが、分かりやすさの面では確実な方法です。
リンク文言だけを読んで、その先に何があるのかを、想像できるかを基準に、確認してみましょう。
文章の自然な流れの中に組み込む
アンカーテキストは、キーワードを詰め込みすぎず、文章として自然に読める流れの中に組み込むことが大切です。不自然に長いリンク文言や、キーワードの羅列のようなリンクは、読者にとって読みにくく感じられます。
「〇〇について詳しく知りたい方は、パーマリンク設計の基本記事もあわせてご覧ください」のように、文章に馴染む形を意識しましょう。
リンクの文字数は、長くなりすぎないよう、数語から十数文字程度に収めると、読みやすくなります。
| アンカーテキストの例 | 評価 |
|---|---|
| こちら / 詳しくはこちら | リンク先の内容が伝わらず、避けたい表現 |
| パーマリンク設計の基本記事 | リンク先の内容が明確で、読者に親切 |
同じキーワードばかり使わないための工夫

- リンク先ごとに複数の表現パターンを用意する
- リンク先の記事タイトルを更新した際は見直す
リンク先ごとに複数の表現パターンを用意する
同じ記事へのリンクでも、毎回まったく同じアンカーテキストを使うのではなく、文脈に合わせて少し表現を変えたパターンをいくつか用意しておくと、文章としての自然さを保ちやすくなります。
「パーマリンク設計の基本」「URLの決め方についての記事」のように、意味は同じでも表現を変えるバリエーションを持っておくと便利です。
同じ文言ばかりを繰り返すと、不自然な印象になります。文章の流れに合わせて、言い換えを取り入れましょう。
リンク先の記事タイトルを更新した際は見直す
リンク先の記事タイトルを変更した場合、それまで使っていたアンカーテキストの文言が実態と合わなくなることがあります。タイトルを大きく変更した際は、リンク元のアンカーテキストも一緒に見直す習慣を持っておきましょう。
細かい部分ですが、こうした整合性の積み重ねが、サイト全体の信頼感につながっていきます。
見直すときは、リンク先の記事のタイトルと、リンクの文言を、並べて確認すると、ずれに気づきやすくなります。

気づいたら「こちら」ばっかり使っちゃってるかも…

多くの人がやりがちなことだから安心して。今ある記事を見直すときに、少しずつリンク文言を具体的にしていくだけでも変わってくるよ。
アンカーテキストの書き換え例
ここでは、同じリンクを、曖昧な文言から、具体的な文言に書き換える例を見てみましょう。
| 書き換え前 | 書き換え後 |
|---|---|
| 詳しくはこちら | canonicalタグの使い方はこちらの記事で解説しています |
| こちらの記事 | パーマリンク設計の基本を解説した記事 |
| この記事 | 内部リンクの正しい貼り方の記事 |
たとえば、canonicalタグの使い方のように、リンク先の内容が分かる言葉にすると、読者も検索エンジンも、内容を理解しやすくなります。既存の記事を見直すときは、次の順番で進めましょう。
- 記事の中で、「こちら」「詳しくはこちら」を探す
- それぞれのリンク先が、どんな内容の記事かを確認する
- リンク先の内容が分かる文言に、書き換える
- 書き換えたリンクが、正しく開くかを確認する
当サイトのアンカーテキストの集計と、見直した点(実例)

- 集計の結果(第4弾の反映前・10月7日)
- 当サイトでの付け方
- 見つかった課題:タイトルを変えると、リンクの文言が古くなる
ここでは、当サイト(伸びるSEO入門)の、記事同士のリンクを、実際に集計した結果を紹介します(2026年10月7日)。公開中の104記事の、表示されるHTMLから、他の記事へのリンクを数えました。
集計の結果(第4弾の反映前・10月7日)
| 項目 | 集計の結果 |
|---|---|
| 記事同士のリンク(合計) | 754本 |
| 「あわせて読みたい」のボックスの中のリンク | 331本(記事のタイトルを、そのまま使っている) |
| 本文の中のリンク | 423本 |
| リンクの文言が、記事のタイトルそのままのもの | 305本 |
| リンクの文言が、短い言葉(記事の主題など)のもの | 449本 |
| 「こちら」「詳しくはこちら」などの汎用的な文言 | 2本 |
| 1つの記事へのリンクで、使われている言い回しの数 | 平均3.0種類(いちばん多い記事は10種類) |
なお、先の記事「内部リンクの貼り方」で紹介した703本は、記事の本文のHTMLから数えた数字です。ここでは、表示されるページから数えたため、数字が違います。
当サイトでの付け方
本文の中では、文章の流れに合わせて、「検索意図」「URL検査」のような、短い言葉でリンクを貼っています。同じ記事へのリンクでも、文脈に合わせて、言い回しを変えています。
記事の最後の「あわせて読みたい」のボックスでは、記事のタイトルを、そのまま使っています。「こちら」のような汎用的な文言は、ほとんど使っていません。
見つかった課題:タイトルを変えると、リンクの文言が古くなる
当サイトは、10月5日〜7日に、27本の記事のタイトルを書き換えました。そのため、ほかの記事から、それらの記事へ貼ったリンクを調べると、次のようになりました。
| 項目 | 数 |
|---|---|
| タイトルを変えた記事へのリンク | 270本 |
| そのうち、古いタイトルのまま表示されているリンク | 71本(53記事にある) |
| 新しいタイトルになっているリンク | 14本 |
| 短い言葉のリンク(タイトル変更の影響を受けない) | 残りの185本 |
短い言葉のリンクは、記事のタイトルを変えても、そのまま使えます。一方、タイトルそのままのリンクは、記事のタイトルを変えるたびに、リンクの文言が古くなります。その後も、記事のタイトルを変えたため、古いタイトルのままのリンクは、最終的に131か所(76記事)になりました。10月7日のうちに、これらをすべて、現在のタイトルに書き換えました。やり方は、リンクの文言が、その記事の過去のタイトルと、完全に一致するものだけを、現在のタイトルに置き換える、というものです。書き換える前の本文は、保存してあります。短い言葉のリンクは、そのまま残しています。
アンカーテキストでよくある質問
アンカーテキストについて、初心者の方が疑問に思いやすい点をまとめました。
アンカーテキストに、キーワードは必ず入れたほうがよいですか?
リンク先の内容が伝わる言葉として、自然にキーワードが入るのが理想です。ただし、無理に入れて、不自然な文章になるのは避けましょう。
画像にリンクを付ける場合は、どうすればよいですか?
画像の代替テキスト(alt属性)に、リンク先の内容が分かる説明を入れておきましょう。画像にリンクを付けた場合、代替テキストが、アンカーテキストの代わりになります。
リンクの文言に、記事のタイトルをそのまま使ってもよいですか?
問題ありません。リンク先の内容が、いちばん正確に伝わります。ただし、記事のタイトルを変えたときに、リンクの文言も、あわせて直す手間が出ます。当サイトでは、タイトルを変えた記事へのリンクのうち、131か所が、古いタイトルのままになり、まとめて書き換えました。
同じ記事へのリンクは、毎回同じ文言にしたほうがよいですか?
毎回同じにする必要はありません。文章の流れに合わせて、言い回しを変えて構いません。当サイトでは、1つの記事へのリンクに、平均3種類の言い回しを使っています。
アンカーテキストでよくある失敗例は?
よくある失敗は、次の3つです。
- 「こちら」ばかりで、リンク先の内容が分からない
- 同じ文言ばかりを、何度も繰り返してしまう
- リンク文言が長すぎて、文章が読みにくくなる
少し書き換えるだけで、リンクの質は大きく変わります。
まとめ:「こちら」をやめるだけで、リンクの質が変わる

- アンカーテキストは、読者にも検索エンジンにも、リンク先の内容を伝える大切な要素。「こちら」をやめて、リンク先が分かる文言にする。
- Googleの公式ドキュメントでも、説明的で簡潔な文言を勧めている。汎用的な表現は避ける。
- 当サイトは、754本のリンクのうち、汎用的な文言は2本。ただし、タイトル変更で古くなったリンク131か所は、10月7日に書き換えた。
アンカーテキストの見直しは、今すぐにでも取り組める小さな改善策です。
既存の記事を見返して、「こちら」が並んでいないか一度チェックしてみましょう。
見直すときは、次の順番がおすすめです。
- 「こちら」を使ったリンクを探す
- リンク先の内容が分かる文言に書き換える
- リンク先の記事タイトルを変えたときも、見直す
SEOを基礎から順番に学びたい方は、SEO入門の進め方(はじめに)と学習ステップもあわせてご覧ください。



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