ある日突然、記事の検索順位が大きく下がっていることに気づき、不安になった経験はないでしょうか。
その原因の一つとして考えられるのが、Googleが定期的に行っている「コアアップデート」です。
この記事では、Googleの仕組みとアップデートの基本を踏まえたうえで、順位が下がったときに落ち着いて対応するための考え方を、確認の手順とあわせて解説します。
- コアアップデートによる順位変動は、個別の記事の問題とは限らない。
- 焦って記事を大幅に書き換える前に、まず状況を正しく把握することが大切。
- 変わらない本質(読者の役に立つ内容)を意識することが、最終的な対策になる。
コアアップデートで順位が下がったときにまず確認すること

- コアアップデートの時期と重なっているか
- 特定の記事だけか、サイト全体かを見極める
コアアップデートの時期と重なっているか
順位の変動が、Googleが発表しているコアアップデートの実施時期と重なっているかを確認しましょう。時期が重なっている場合、個別の記事の問題ではなく、サイト全体の評価基準の変化による影響である可能性があります。
Search Consoleなどで、順位が下がったタイミングを具体的に確認しておくと、原因の切り分けがしやすくなります。
アップデートの実施時期は、Googleの公式な情報(Google検索ステータスダッシュボードなど)で確認できます。
特定の記事だけか、サイト全体かを見極める
順位の変動が一部の記事だけに起きているのか、サイト全体に広がっているのかを確認しましょう。サイト全体で下がっている場合は、個々の記事の修正よりも、サイト全体の評価に関わる要因を見直す必要があります。
サーチコンソールのデータを使って、記事ごとの順位推移を比較してみましょう。
比較するときは、下がる前と後で、同じ期間の長さを並べて見ると、変化に気づきやすくなります。
コアアップデート後にやってはいけない対応

- 焦って記事を大幅に削除・書き換える
- 短期的な変動に一喜一憂しすぎる
焦って記事を大幅に削除・書き換える
順位が下がったからといって、原因を特定しないまま記事を大幅に削除したり書き換えたりすると、かえって評価をリセットしてしまう可能性があります。
まずは冷静に状況を分析し、根拠を持って対応することが大切です。
もし内容が古かったり、役に立たなかったりする記事があれば、削除ではなく、まずは内容を見直して改善する方法を検討しましょう。
短期的な変動に一喜一憂しすぎる
コアアップデートの影響は、実施直後に大きく変動し、その後の調整期間を経て落ち着いていくことがあります。数日単位の変動だけを見て結論を急がないようにしましょう。
一定期間(数週間程度)の推移を見ながら、傾向を判断することをおすすめします。
Googleは、アップデートの展開が完了してから、少なくとも1週間ほど待って分析することを案内しています。展開中の数字だけで判断しないようにしましょう。
| 状況 | 望ましい対応 |
|---|---|
| 特定の記事だけ順位が下がった | その記事の内容・検索意図への対応を見直す |
| サイト全体で順位が下がった | サイト全体の品質・信頼性に関わる要因を見直す |
長期的に意識しておきたいこと

- 変わらない本質を大切にする
- E-E-A-Tの観点から記事を見直す
変わらない本質を大切にする
SEOで変わるものと変わらないもので触れたように、アップデートのたびに評価基準の細部は変化しますが、「読者の役に立つ内容を、分かりやすく届ける」という本質は変わりません。
目先の順位変動に振り回されすぎず、この本質に立ち返って記事作りを続けることが、長期的な安定につながります。
なお、特定の対策をすれば必ず順位が戻る、というものはありません。読者の役に立つ内容を、地道に積み重ねることが大切です。
E-E-A-Tの観点から記事を見直す
コアアップデートの多くは、E-E-A-Tに関わる要素(経験・専門性・権威性・信頼性)を重視する傾向があるといわれています。
順位が下がった記事については、これらの視点から内容を見直し、必要であれば実体験や具体的な根拠を加えるといった改善を検討してみましょう。
たとえば、書き手の経験が伝わるエピソードを足したり、情報の出どころを明記したりする方法があります。

順位が下がったら、すぐに何か対策をした方がいいの?

焦って動く前に、まず状況を正しく把握することが大事だよ。原因が分からないまま手を加えると、逆効果になることもあるんだ。
アップデート後に確認する手順の例
順位が下がったときは、次の順番で確認すると、慌てずに対応できます。
- 公式の情報で、コアアップデートの実施時期と、展開が完了した時期を確認する
- 展開の完了後、1週間ほど待つ
- Search Consoleで、下がる前と後の期間を比較する
- 下がったのが特定の記事か、サイト全体かを確認する
- 下がった記事を、上位の記事と見比べて、不足している情報を探す
- 改善は、一度に大きく変えず、少しずつ進める
上位の記事との見比べ方は、競合サイト分析のやり方も参考にしてください。
コアアップデートでよくある質問
コアアップデートについて、初心者の方が疑問に思いやすい点をまとめました。
順位は、いつ元に戻りますか?
いつ戻るかを断定することはできません。内容を改善しても、すぐに戻るとは限りません。時間をかけて、読者に役立つ記事を積み重ねていく姿勢が大切です。
順位が下がった記事は、削除したほうがよいですか?
原因が分からないまま削除するのは避けましょう。まずは内容を見直し、改善できるかを検討します。読者にとって役に立たず、改善が難しい記事は、整理を検討してもよいでしょう。
コアアップデートで順位が下がったのは、ペナルティですか?
いいえ。Googleの公式ドキュメントでは、コアアップデートは広範囲にわたる変更で、特定のサイトや個々のページを対象とするものではない、と説明されています(2026年10月8日に確認)。ペナルティに当たる「手動による対策」がある場合は、Search Consoleの「手動による対策」で確認できます。
コアアップデートの影響は、どう分析すればよいですか?
公式ドキュメントでは、次の流れが案内されています。
- 展開(ロールアウト)が終わってから、1週間以上待つ
- Search Consoleで、更新開始前の1週間と、現在の週を比べる
- 上位のページとクエリ(検索した言葉)を、どれだけ下がったか確認する
- 検索タイプ(ウェブ・画像・動画・ニュース)ごとに分けて見る
直近のコアアップデートは、いつありましたか?
Google検索ステータスダッシュボードでは、2026年3月27日に開始したものと、5月21日に開始したものが、コアアップデートとして載っています(2026年10月8日に確認)。いずれも、約12日間かけて展開されました。順位の変動を分析するときは、この展開期間が終わってから、1週間以上待って、更新前の1週間と比べましょう。
コアアップデートの対応でよくある失敗例は?
よくある失敗は、次の3つです。
- 展開中の数字を見て、慌てて記事を書き換えてしまう
- 原因を確認せず、記事を大量に削除してしまう
- 複数の箇所を一度に変えて、何が効いたのか分からなくなる
変更は少しずつ行い、日付をメモしておくと、効果を判断しやすくなります。
まとめ:焦らず本質に立ち返る

- コアアップデートによる順位変動は、個別記事の問題とは限らない。
- 焦らず状況を把握し、読者の役に立つ内容という本質に立ち返ることが大切。
順位が下がると誰でも不安になりますが、焦って対応するとかえって遠回りになることがあります。
まずは状況を落ち着いて確認し、変わらない本質を意識しながら、じっくりと記事を育てていきましょう。
対応するときは、次の順番がおすすめです。
- アップデートの時期と、順位が下がった時期を照らし合わせる
- 特定の記事だけか、サイト全体かを確認する
- 原因の見当がついてから、少しずつ改善する
SEOを基礎から順番に学びたい方は、SEO入門の進め方(はじめに)と学習ステップもあわせてご覧ください。



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