キーワード選定を進めていくと、検索ボリューム(月間の検索回数)が非常に少ないキーワードに出会うことがあります。
一見、狙う価値がなさそうに思えるこうしたキーワードですが、実は個人ブログにとって重要な戦略になり得ます。
この記事では、「ロングテールキーワード」とは何か、そして個人ブログが狙う理由、探し方・選び方、検索ボリュームの目安を、無料ツールで実際に調べた例とあわせて解説します。
- ロングテールキーワードとは、検索ボリュームは少ないが、より具体的で検索意図が明確なキーワード。
- 競合が少なく、個人ブログでも上位表示を狙いやすい傾向がある。
- 無料ツールを使えば、候補集めから検索ボリュームと競合の確認まで、4つのステップで探せる。
ロングテールキーワードとは何か

- ビッグ・ミドルキーワードとの違い
- 名前の由来
ビッグ・ミドルキーワードとの違い
「SEO」のように検索回数が非常に多いキーワードを「ビッグキーワード」と呼ぶのに対し、「SEO 初心者 何から始める」のように、複数の単語を組み合わせた具体的な検索キーワードを「ロングテールキーワード」と呼びます。
ロングテールキーワードは、一つひとつの検索ボリュームは少ないものの、検索する人の意図がより明確であるという特徴があります。
「SEO」とだけ検索する人は、何を知りたいのかが人によってばらばらです。一方、「SEO 初心者 何から始める」なら、「始め方を知りたい」という意図がはっきり分かります。
検索ボリュームが中くらいのキーワードは、「ミドルキーワード」と呼ばれます。
ビッグ・ミドル・ロングテールの区切りに、厳密な決まりはありません。
名前の由来
検索キーワードを検索回数の多い順に並べると、少数のビッグキーワードの後に、無数の検索ボリュームが少ないキーワードが長い尻尾のように続くグラフになります。この形状から「ロングテール(長い尻尾)」と呼ばれています。
個々の検索ボリュームは小さくても、種類が非常に多いため、合計すると無視できないアクセス数になります。
「ロングテール」は、キーワードの長さ(単語の数)を表す言葉ではなく、グラフの形から名付けられた点を、覚えておくと理解しやすくなります。
個人ブログがロングテールを狙うべき理由

- 競合が少なく上位表示を狙いやすい
- 検索意図が明確でコンバージョンにつながりやすい
競合が少なく上位表示を狙いやすい
検索ボリュームが大きいビッグキーワードは、大手企業のサイトが多数参入しており、個人ブログが上位表示を狙うのは容易ではありません。
一方、ロングテールキーワードは競合が少ないことが多く、内容がしっかりしていれば、個人ブログでも上位表示を狙いやすい傾向があります。
特に、記事数が少ないうちは、小さなキーワードで実績を積み、サイト全体の信頼を育てていく考え方が、現実的です。
検索意図が明確でコンバージョンにつながりやすい
具体的な悩みを検索している読者ほど、記事の内容に強く興味を持ってくれる傾向があります。アフィリエイトなどの収益化を意識する場合、こうした読者の方が行動につながりやすいこともあります。
検索ニーズが明確なキーワードほど、記事内容と読者の期待がずれにくいというメリットもあります。
ただし、必ず成果につながるわけではありません。読者の悩みに丁寧に応えられているかが、いちばん大切です。
| 比較項目 | ビッグキーワード | ロングテールキーワード |
|---|---|---|
| 検索ボリューム | 多い | 少ない |
| 競合の強さ | 強い(大手サイトが多い) | 比較的弱い |
| 検索意図の明確さ | 幅広い解釈ができる | 具体的で明確 |
ロングテールキーワードの探し方・選び方

- ステップ1:種になるキーワードを決める
- ステップ2:関連キーワードやサジェストで候補を集める
- ステップ3:検索ボリュームを調べる
- ステップ4:検索結果を見て、競合の強さを確かめる
ステップ1:種になるキーワードを決める
まずは、記事で扱いたいテーマを、短い言葉で1つ決めます。
たとえばこのサイトなら「SEO 初心者」、料理ブログなら「作り置き」のような、広めの言葉です。
これが、ロングテールキーワードを探すときの「種」になります。
ステップ2:関連キーワードやサジェストで候補を集める
種のキーワードを無料のキーワードツールに入れると、関連する具体的な検索キーワードの候補が、一覧で出てきます。
検索窓にキーワードを入れたときに自動で表示される候補(サジェスト)にも、実際に検索されている言葉が反映されています。
メインキーワードのあとにスペースを入れたり、「あ」「い」などの文字を足したりすると、より多くの候補が出てきます。
キーワード選定の始め方で紹介したツールを使い、幅広く候補を集めてみましょう。
ツールの数字は、あくまで目安です。数字が小さくても、読者の悩みに合っていると感じる言葉は、候補に残しておきましょう。
ステップ3:検索ボリュームを調べる
集めた候補を、Googleのキーワードプランナーなどに入れると、月間の検索回数の目安が分かります。
候補が多いときは、1行に1つずつ貼り付けると、まとめて調べられます。
数字の見方は、次の章で詳しく説明します。
ステップ4:検索結果を見て、競合の強さを確かめる
検索回数があっても、上位に強いサイトが並んでいる言葉は、勝つのが大変です。
候補のキーワードで実際に検索して、上位10件にどんなサイトが並んでいるかを確認しましょう。
次のような見方が、目安になります。
| 見る点 | 競合が弱いサイン | 競合が強いサイン |
|---|---|---|
| 上位のサイト | 個人ブログや質問サイトが混ざっている | 公式サイト・専門企業・大手メディアが並んでいる |
| 情報の質 | 情報が古い、または答えがあいまい | 内容が網羅的で、更新も新しい |
| 書かれている内容 | ページごとに数字や答えがばらばら | どのページも、ほぼ同じ内容でそろっている |
あわせて、自分の記事で、上位にない切り口(体験や実際の数字など)を出せるかも、考えましょう。
似た言葉で何本も作ると、カニバリゼーションを起こすことがあります。すでに書いた記事と、検索の目的が重ならないかも確認しておくと安心です。

ロングテールキーワードだけを狙っていれば、アクセスは十分に増えるの?

一つひとつは少しずつでも、積み重ねることでサイト全体のアクセスは着実に増えていくよ。特に記事数が少ないうちは、狙い目の戦略なんだ。
検索ボリュームはどれくらいが目安?

- 数字は「範囲」で表示されることがある
- 「データなし」の言葉は、どう考える?
ロングテールキーワードを選ぶとき、多くの方が迷うのが、検索ボリュームがどれくらいあれば狙ってよいのか、という点です。
ここでは、キーワードプランナーに表示される数字の見方を整理します。
数字は「範囲」で表示されることがある
キーワードプランナーは、広告を出していないアカウントだと、検索回数が「10〜100」「100〜1,000」のような範囲で表示されることがあります。
細かい数字までは分かりませんが、どの帯にあるかを見るだけでも、判断の材料になります。
| 表示 | 見方 |
|---|---|
| 1,000〜1万 | 大きなキーワード。個人ブログでは、競合が強いことが多い |
| 100〜1,000 | 中くらい。内容や切り口しだいで、狙える |
| 10〜100 | ロングテールの中心。競合が弱いこともあり、最初の狙い目 |
| データなし(—) | 10回未満など、ごく少ない。ただし、需要がないとは限らない |
これはあくまで目安です。同じ帯でも、上位に並ぶサイトの強さで、勝ちやすさは大きく変わります。
「データなし」の言葉は、どう考える?
「データなし」と表示される言葉は、検索回数がとても少ないと考えられます。
ただし、質問の形では検索されていることがあります。実際に、キーワードプランナーでデータなしだった言葉が、ラッコキーワードの「よくある質問」には出てくることもありました。
こうした言葉は、単独の記事にするより、関連する記事の見出しや本文に取り入れる使い方が向いています。

検索ボリュームが「データなし」のキーワードは、あきらめたほうがいいの?

すぐにあきらめなくて大丈夫だよ。関連キーワードや質問に出ているなら、記事の見出しとして使う手があるんだ。
無料ツールで調べた実例

- 使ったツールと、それぞれの役割
- 調べた結果
- 実際の検索結果を見て分かったこと
ここまでの流れを、実際に無料のツールで試した結果を紹介します(2026年10月に調べたものです)。
種のキーワードは、この記事のテーマである「ロングテールキーワード」です。
使ったツールと、それぞれの役割
| ツール | 役割 | 無料でできること |
|---|---|---|
| ラッコキーワード | 候補を集める | サジェストや関連キーワードの一覧を見られる。月間検索数は有料プランのため、無料では表示されない |
| Googleキーワードプランナー | 検索回数の目安を調べる | 候補をまとめて貼り付けて調べられる。数字は範囲で表示されることがある |
| Search Console | 実際の表示回数や順位を見る | 自分のサイトに検索の実績が出てから使える |
調べた結果
ラッコキーワードで集めた候補のうち、関連性の高い30語を、キーワードプランナーに入れました。
| 表示された検索回数 | 語数 | 例 |
|---|---|---|
| 1,000〜1万 | 1語 | ロングテールとは |
| 100〜1,000 | 5語 | ロングテールキーワード、ロングテールキーワードとは、ロングテールSEO、テールワード、ロングテール戦略 |
| 10〜100 | 16語 | 探し方、調べ方、見つけ方、選び方、例、ツール、ブログ、初心者 など |
| データなし | 8語 | デメリット、特徴、何語 など |
30語のうち、数字が出たのは22語で、残りの8語はデータなしでした。
数字が出た語の中でも、「探し方」「調べ方」「見つけ方」のような手順を表す語は、10〜100の帯に集まっていました。
実際の検索結果を見て分かったこと
「ロングテールキーワードとは」で検索すると、上位には、SEO会社やツール提供元のサイトが目立ち、個人ブログは少数でした。
一方で、「探し方」「調べ方」の語では、個人ブログも上位に入っていました。
そのため、強い競合が多い「とは」だけを正面から狙うのではなく、手順や実例まで書いた記事で、「探し方」系の語から評価されることを目指す、という判断になります。
この記事も、その考え方で見直しました。
なお、検索回数や競合の状況は、時期によって変わります。調べるたびに、最新の状態を確認してください。
ロングテールキーワードの例(広げ方の流れ)
ここでは、「SEO」というビッグキーワードを例に、ロングテールキーワードへ広げていく流れを見てみましょう。
| 段階 | キーワードの例 | 読者の状態 |
|---|---|---|
| ビッグキーワード | SEO | 何を知りたいかは、人によってさまざま |
| 少し具体的にする | SEO 初心者 | 初心者向けの情報を探している |
| さらに具体的にする | SEO 初心者 何から始める | 始め方の手順を知りたい |
広げるときは、次の順番で進めると、迷いません。
- メインのキーワードを、1つ決める
- 検索窓のサジェストで、続きの言葉を確認する
- 読者の疑問に近い、具体的な言葉を選ぶ
- 選んだキーワードごとに、1記事の企画を考える
ロングテールキーワードのデメリットと注意点

- 1記事あたりのアクセスは小さい
- 需要が見えにくい
- 似た記事が増えやすい
メリットは前の章で紹介したとおりですが、注意しておきたい点もあります。
1記事あたりのアクセスは小さい
検索ボリュームが少ないので、1記事で集められるアクセスは、多くありません。
記事を積み重ねて、サイト全体で伸ばしていく考え方が必要です。
需要が見えにくい
検索回数が「データなし」や範囲で表示されるため、本当に需要があるのか、判断しづらいことがあります。
ツールの数字だけでなく、関連キーワードや質問の出方も、あわせて見ましょう。
似た記事が増えやすい
具体的な言葉を細かく拾うほど、似たテーマの記事が増えがちです。
同じ検索の目的の記事は、1本にまとめて書くと、読者にも検索エンジンにも伝わりやすくなります。
ロングテールキーワードでよくある質問
ロングテールキーワードについて、初心者の方が疑問に思いやすい点をまとめました。
ロングテールキーワードは、何語からを指しますか?
明確な決まりはありません。一般的には、2〜3語以上の、具体的なキーワードをそう呼ぶことが多いです。単語の数より、意図の具体性を重視しましょう。
ロングテールだけを狙っていれば、十分ですか?
記事数が少ないうちは有効な戦略ですが、それだけで十分とは言い切れません。サイトが育ってきたら、少しずつ、より大きなキーワードにも挑戦していくとよいでしょう。
ロングテールキーワードでよくある失敗例は?
よくある失敗は、次の3つです。
- 検索する人がほとんどいない言葉を、選んでしまう
- 似たキーワードで、何本も記事を作り、カニバリゼーションを起こしてしまう
- 検索する人の意図を考えず、言葉だけを選んでしまう
読者の意図を考えながら、キーワードを選びましょう。
ロングテールキーワードの検索ボリュームは、どれくらいですか?
テーマによって異なります。この記事で調べた例では、「探し方」「調べ方」などの手順を表す語は、月10〜100回の帯が中心でした。
あくまで一例なので、自分のテーマで調べてみましょう。
検索ボリュームが少ないほど、狙い目ですか?
少なすぎると、記事を書いてもアクセスがほとんど見込めません。
検索ボリュームがあり、競合が弱い言葉を探すのが基本です。10〜100の帯は、最初の目安になります。
まとめ:小さなキーワードの積み重ねが力になる

- ロングテールキーワードは、検索ボリュームは少ないが検索意図が明確なキーワード。
- 競合が少なく、個人ブログでも上位表示を狙いやすい。
大きなキーワードでの上位表示を狙うのは簡単ではありませんが、ロングテールキーワードなら個人ブログでも着実に成果を積み上げられます。
まずは具体的な悩みに応える記事を、一つずつ丁寧に増やしていきましょう。
検索ボリュームは、「10〜100」のような範囲で出ることもあります。数字の帯と、上位の競合の強さを、セットで見るのがコツです。
進めるときは、次の順番がおすすめです。
- メインのキーワードを決める
- サジェストやツールで、具体的な言葉を集める
- 検索ボリュームと、上位の競合の強さを確かめる
- 読者の悩みに合う言葉を選び、記事を書く
SEOを基礎から順番に学びたい方は、SEO入門の進め方(はじめに)と学習ステップもあわせてご覧ください。



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